親族が亡くなったときのマナー

子どもの頃はほとんど意識することのなかった人の死ですが、成長するにつれて身近に感じるようになります。大人になり、祖父母や親戚が年老いて見えるようになったと思ったことはありませんか?あなたが大人になるということは、それだけ周りの大人も歳を重ねたということです。

人の寿命は約80年と言われています。あなたよりはるかに年上の親族は、あなたよりも先に寿命を迎えます。そうなった時にどのように振る舞うべきか、親族が亡くなった時のマナーについて、今のうちに把握しておきましょう。

弔問のマナー

訃報を受けたら、葬儀の前に故人の自宅を訪問し、遺族の方にお悔やみの言葉を伝える弔問をします。付き合いがある二親等、または三親等までの親族は弔問をすることが一般的です。反対に、それほど付き合いがなく親しくない場合は迷惑にあたるため、遺族からの希望がない場合は控えましょう。

弔問の際に通夜や告別式と同じ感覚で喪服を着るのは、一見丁寧なようでいてマナー違反です。弔問は、突然の訃報を受けたことにより急遽訪問するものであるため、平服で伺いましょう。ビジネススーツやアンサンブルスーツが無難です。この時、結婚指輪以外のアクセサリーをつけることはNGです。また、スーツを着ない場合も、派手な色合いやラフな服装は失礼にあたるため、避けましょう。

弔問では、遺族からの勧めがあった場合のみ、焼香や対面をします。なければお悔やみの言葉を延べてすぐに帰ります。

葬式のマナー

通夜と告別式はひとまとめにして葬式と言われますが、それぞれ別物です。まず、生前故人と親しかった人達がお別れをする通夜が、次いで他の人がお別れをする告別式が開かれます。通夜と告別式は、いずれも喪服を着用するのがマナーです。

女性の方は足元にも気を配り、肌色ではなく、黒色のストッキングを着用します。また、パンプスはエナメルやスエード地のものを避けましょう。弔問と異なり、アクセサリーは結婚指輪のほかに、一連のパールネックレスのみ認められています。

親族の場合、通夜と告別式の両方に参列することが推奨されます。どうしても都合がつかずに参列できない場合は弔電を送ります。

弔電のマナー

葬式へ参列できずに弔電を送る場合、告別式が行われる前に到着するように手続きをします。弔電の受取人には喪主を指定し、宛名にも喪主の名前を記載します。

送り先には告別式が開かれる会場を指定します。斎場名と住所が分からない場合はあらかじめ確認しておくようにしましょう。

弔電を送る際は、忌み言葉を使ってはいけません。忌み言葉には、不幸が重なることを連想させる「重ね重ね」「再び」や、死や苦労を連想させる「死」「苦」などのワードが該当します。

忌み言葉をはじめ、弔電の書き方に関しては電報送付サービスVERY CARDのサイトで詳細に解説されています。→https://www.verycard.net/category/condolence/

以上、親族が亡くなった際の基本的なマナーについて説明しました。実際は故人との関係性や宗教により異なる部分もあります。同じく故人との距離が近い親族にも、参考に話を聞いておきましょう。

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